【 産 地 概 要 】 |
綿や綿・ポリエステル混紡糸の高級織物を主体に発展した産地ですが、最近では他の天然繊維や化合繊繊維との複合化による機能性織物の開発に積極的に取り組んでいる 短繊維織物総合産地です。また、全国レベルで中堅規模の染色加工企業の技術開発力は、国内のトップクラスに位置付けされており、染色加工企業との連携による商品開発は高い評価を受けています。
産元商社が産地のオルガナイザー的な役割を果 たし、生産体制を工程分業方式で行ってきたことから、固有技術のレベルは高く、多品種・小ロットの付加価値織物の生産には適した産地となっています。
【 産 地 特 化 製 品 】 |
ベルベッティーン・コーデュロイ、からみ織、サッカー織、襞織(ピンタック) 、細番手高密度織物、細番手レディス服地、ドレスシャツ地、複合糸機能性織物、綿起毛織物、織物の特殊染色加工、注染加工(ゆかた)、シーツ・布団カバー、甚平、シートベ ルト、スリングベルト、靴紐、スリーブなど。
【 産 地 状 況 】 |
産地規模は、海外よりの製品輸入増の定着や長引く不況の影響を受け、業種により格差はありますが最盛時の約1/3に縮小しました。但し、産元・織布企業や染色企業において数は少ないものの、時代要請にマッチした企画提案・技術提案型企業が育ちつつあります
紡績・商社等の委託生産(賃織)から、受注生産型、更に輸出を視野に入れた企画提案型産地(企業)への脱皮を図っています。
高級織物産地であることから、ダム機能の少なくなったテキスタイルコンバーター(生地問屋)への依存度の高い産地で、これをどのように改善し販売力を強化していくかが課題となっています。
産地特化技術をファッショントレンドに融合化させ、差別化製品の開発にどのように結び付けていくかが、今後の産地(企業)基盤確立のキーワードとなっています。
国内産地の垣根が低くなったことから、相互補完のパートナーとなった産元の他産地発注と機屋の他産地受注が交錯している状況下にあります。
広幅織物の用途別生産量は、衣料>インテリア・寝装・生活雑貨>産業資材の順となっています。
細巾織物から広幅織物までの品種と、あらゆる繊維素材を取り扱うテキスタイル総合産地ですが、二次製品はゆかたや寝装関連を除いて生産量の少ない産地です。
数年来急増している海外よりの製品輸入(品種によっては織物)に対処して、商品企画力・技術開発力をキーワードとしたテキスタイル輸出のためのシステム構築のために、産地一丸となって積極的に取り組んでいます。